学校保健委員会
03/18(火)【保健委員会】第6回学校保健委員会「性に関する教室(3年)」③
この記事は「性に関する教室(3年)」② の続きです。
~生徒の感想~
・ネットや教科書だけの性に関する知識を頭に詰め込んでいても、将来生きていく上で大切なことは十分に学べないと思った。実際に助産師さんや子育ての経験のある人等、専門家に話を聞くことで新たな考えを広めることができると感じた。
・性に関する話はタブーにされがちだが、自分や周りの人も大切にするための必要な知識であり、このように教えてもらえる機会があることがすごくありがたい。
・男性は生理については関係ないと思っていて、今まであまり学習に積極的な気持ちになれなかった。しかし、今回の学校保健委員会で、女性の権利を守るために男性も学ぶことが必要だと感じることができた。
・避難所における生理用ナプキンの配布対応について考えるワークをやって、実際に日本で起きた問題を知り、とても驚いた。生理について、男性があまり知識がないことは仕方のないことだが、無理解によるトラブルを避けるためにも、女性としてもやはり男性にも知っておいてもらいたいことだと思った。
・自分は女性で自分自身の体に起きていることなのにもかかわらず月経について理解が不十分だった。新たな知識を身に付けることができたので、自分の身を自分で守るためにしっかり頭に入れておきたい。
・性のことは周りに相談しにくいので、正しい情報を得ることができて良かった。改めて周りの人を傷つけることがないように行動していこうと思うことができた。
・将来パートナーができて困っている場面に遭遇したとしたとき、正しい知識や対処法を男性も知っていなければ不安にさせてしまうと思った。女性が感じる負担は男性が肩代わりすることはできないため、気遣っていくことが大切だと思った。
・性感染症の知識や対処法、赤ちゃんの生まれた直後の様子など、気になっていたとしてもなかなか恥ずかしくて人に聞いたり、調べたりはできなかったので、学校保健委員会で性に関するお話を聞くことができて良かった。将来の不安が少し軽減した。
・助産師という専門家の知識や経験から遠回しな表現ではなく具体的に学ぶことができたので、より自分事として捉えることができた。
・産婦人科について、どんな診察をされるかがよくわからなくて、怖いし恥ずかしいと思っていたが、何か困ったらすぐに頼りたいと思った。
・間違った知識のままでいたら相手を傷つけてしまったり、周りに冷たい目で見られてしまったりすると思った。だから正しい知識を身につけて、相手を尊重できるようにしたい。
・この前子宮頸がんワクチンを打ってきたばかりだったので、年間に多くの人が子宮頸がんで亡くなっていることを知って、ワクチンでの予防の重要さを改めて認識できた。接種するにもメリット・デメリットがあるのでこれらをよく知った上で打つ打たないを選択することが大切だと思った。
・今まで性に関する話は恥ずかしい気持ちが出てしまい、丁寧に学んだり、お話を聞けたりしていなかったが、今回の講演を聞いて大切なことだと気づいたので、これからは真面目に向き合っていきたいと思った。誤った知識や考えをもって行動してしまうことの方が重大な問題であると考えを改めることができた。
~教職員の感想~
・赤ちゃんの心拍の映像や生まれた直後の赤ちゃんの映像を見ることができて、とても貴重な機会だった。自分の心臓に手を当てて、赤ちゃんの心拍と大きくなった自分自身の心拍を比較する体験は「新たな生まれたての命が一生懸命に生きようとしている」ということを感じることができ、自身の命の重みを感じる良い機会になったと思う。
・私が中学生の時、このような性に関する講演を聞く機会はなかった。この中学生の時期に知ることによって、これからの人とのかかわり方や異性との距離感を意識することができ、相手を尊重した行動をとることができるので、このような機会があることは素晴らしいことだと思う。
~講師の感想(卒業生へのメッセージ)~
デリケートであり少し難しい内容もある性の問題をどのようにお伝えしたらわかりやすいのか、先生方と打ち合わせを重ね準備をしました。当日は皆さんとても真剣に講話を聞いてくださりありがとうございました。後日、皆さんの感想や質問も拝見させていただき、皆さんがたくさん学んでくれたこと、正しい知識の引き出しを増やす機会となったこと、そしてたくさんの方が助産師の仕事にも興味を持ってくださったこともうれしく感じました。皆さんとの学びの機会をいただき、私自身もとても学び多き一日になりました。このようなご縁と機会をいただき本当にありがとうございました。これから皆さんは高校生になり、さらに大きな集団に入っていきますが、ご縁を大切に自分も周りも大切にして楽しい高校生活を送ってくださいね。
~附属中学校養護教諭より 性に関する情報を得る方法・川口市立高等学校電子図書館の紹介~
性に関する正しい情報を得るための1つの場所として「川口市立高等学校電子図書館」を紹介。
もちろん性に関する情報以外の書籍もある。IDとパスワードは生徒1人ひとりに配布済み。GIGA端末やスマートフォン等、ブラウザ(ネット上)で2週間借りられる。本を持ち歩くことをせず、人の目を気にせずに落ち着いて読むことができる。
本校の保健室(附属中学校・全日制高等学校)でも性に関する情報を提供しています。もちろん直接相談に来ても大丈夫です。このお手紙「ほけんだより」は学校保健委員会終了後に生徒へ配布しました。これをきっかけに性に関する情報を家庭で共有したり、保護者に身体の悩みを打ち明けてみたり、お付き合いする人ができた時にお互いが心地よい関係を気付けるようにするためのツールとして使ってみても良いかもしれません。
-お礼-
今回は生徒・教職員・講師で実施する学校保健委員会でした。このHPを通してご報告とさせていただきます。
この会をもちまして、年6回を予定していた学校保健委員会を全て計画通り実施し、終了することができました。来年度も学校保健委員会の様子をこのホームページに掲載する予定ですので、引き続きご覧いただけたらと思います。ご参加いただいた生徒・教職員・保護者・講師・地域の皆様、今年度1年間の学校保健活動のご理解・ご協力に感謝いたします。来年度も引き続き、ご協力の程よろしくお願いいたします。ありがとうございました。
03/18(火)【保健委員会】第6回学校保健委員会「性に関する教室(3年)」②
※この記事は「性に関する教室(3年)」① の続きです。
~講師より ご講演(一部抜粋)~
・性に関することはとてもデリケートなものであり、考えや行動を間違えてしまうと大きな問題になることもある。無知でいることは自分も自分の周りの人もパートナーも簡単に傷つけることに繋がることもあるため、皆さんの頭の中の知識の引き出しを一段増やしていただく機会にしていただければと思う。
・性には様々な考えがある。自分が自認したい性と戸籍上や生物学的性には違いがある人もいる。性の対象相手が必ずとも男女とは限らない。生物学的な性、社会が求める性、性自認、心の性、戸籍上の性、性表現等、性には様々な視点がある。性に関する考え方、捉え方は個人差があり、あなたがあなたらしくいることが大切である。性の多様性を理解し、相手の考えやその方のありのままを尊重することが人とあたたかな関りを持つうえで大切なことである。
・ お互いを理解し、関わっていくためには、自分や相手を守るための正しい知識を身につけることが必要である。性的表現のある漫画や動画等は消費者の興味や興奮を掻き立てるために過剰な表現をしているものが非常に多い。現実世界の性的表現や接触を行う時と同じではないこと、作られたものであることを理解し、そのまま行動してしまうと相手を傷つける可能性があることを理解しておく必要がある。
・個人差がありますが、女性の70-80%が生理痛やPMS(月経前症候群)で症状(頭痛、腹痛、腰痛、倦怠感、貧血、眠気、気分の落ち込み、イライラする感情が沸いてしまう 等)を感じており、特に思春期の女性に多いと言われています。思春期の女性に多い理由としては、まだホルモンバランスが安定していないことや、症状に対しての対処がうまくできないということも原因である。
・ 症状の軽減方法として、①薬を使わない方法→自分の心と身体のリズムを把握し、自分に合った気分転換方法、リラックス方法を知る。健康な女性であれば月経は1ヶ月に一回(28~35日周期)で訪れるが、規則的な周期で来ているか、出血の量はいつもと比べて多くないか、少なくないか、生理痛は前回と比べてどうか等、月経中や月経前の自分の心と身体にじっくり向き合ってみる。②薬を使う方法→痛み止めの処方をすることが一般的な方法。他には漢方治療もある。ホルモンバランスをコントロールし、症状のコントロールをするためにピルを処方することもある。これらの対処方法をする際はメリットとデメリットを把握したうえで利用することが大切である。産婦人科に相談すると良い。
・もし性感染症になってしまったかも…と思った場合は、治療は医療機関でしかできないため、速やかに医療機関への受診が必要。将来、妊娠に影響する場合もある。感染が心配な場合には、保健所で無料の性感染症検査を受けることができる。パートナーと受診することが必要で、女性は産婦人科、男性は泌尿器科へ受診する。自分自身を守れるのは自分だけ。予期せぬことを避けるためにも自分を守る術を正しく知り、しっかりと自衛をすることが大切。
・望んでいないタイミングで妊娠したかも…と思ったときには、早めに産婦人科を受診する。相談できる窓口として妊娠SOSという窓口もある。妊娠はあなた自身の命に関わることでもあり、あなたを守るために誰でもよいので、信頼できる大人に必ず相談すること。
・HPVワクチンは子宮頸がんの予防のためのワクチンとして、国も積極的な接種の呼びかけをしている。子宮頸がんを予防することは、将来子宮をなくす女性を減らすことや、将来の妊娠出産のリスクを減らすことに繋がる。子宮頸がんにより手術を受けた女性の妊娠は早産を起こしやすくなる場合がある。また、妊娠中に見つかった場合には積極的ながん治療ができなくなるため、赤ちゃんの命を守るか、自分の命を守るのかという厳しい選択を強いられることもある。男性も関係ない話ではなく、男性も子宮頸がんワクチンを接種することで中咽頭がんや将来のパートナーの子宮頸がん予防につながるため、男女問わず皆さんに知っておいてもらいたい。自分やこれから大事な人ができたときに、その大切な人を守れるように行動してほしいと思う。ワクチンを接種する際はデメリットも把握したうえで、利用することも大切である。
・産婦人科はプライバシー保護をしっかり行っており、診察の順番で呼ぶときも名前で呼ばずに番号で呼ぶようになっている。診察室では、お腹からの超音波検査を行うことができる機械がおいてあったり、その方のお子様やご主人も先生と一緒にお話しできるようにしたり、一緒に赤ちゃんの成長を超音波で見られるようになっている。恥ずかしさや、抵抗感をなくせるように膝にかけれるタオル等も準備し、プライバシーの配慮を心がけている。中高生くらいの人が受診するときは、おなかに超音波を当ててみる検査をすることが多い。
・子供を持つということは、子供を産んで終わりではない。人を1人育てるということは、時間、手間、お金、体力、周りのたくさんのサポートが必要となる。安心して家族を作り、共に生きていける環境を整えることがとても大切である。
・出産は生き物にとって一番生命の危機がある時と言われている。赤ちゃんのお母さんも命をかけて出産をする。出産をしたお母さんの身体は80歳の方が事故をした時と同じくらいのダメージを受け、産後半年でやっと妊娠前の身体に戻ると言われている。そのくらい大きなダメージがある中で育児がスタートする。そんな大変な仕事をやり遂げて、みなさんも元気にここまで大きく育っているということである。
・困ったときには相談先がこのようにたくさんある。あなたの情報があなた以外の人に漏れることは決してない。こういった相談場所は、個人情報保護法という法律の下で仕事を行っており、個人情報を漏洩した場合には罰せられる。安心して相談して欲しい。
~スペシャルゲスト サプライズ登場~
〈新米パパインタビュー〉
特別ゲストとして新米パパ(8か月の1児の父)をお呼びしました。本校職員(学年主任)の 片山優佑先生です。生徒にはサプライズとして登場していただきました。もう一人サプライズゲストとして、8か月のお子さんも登場していただきました。生徒は驚きと喜びの様子が伺えました。
お子さんはたくさんの人数がいるなれない会場で不安そうなお顔をされていましたが、パパにだっこされて安心しているためか、泣くことなく終止、お利口さんでした。最後の方はニコニコ笑顔も見られました。会場の参加者は笑顔あふれ、癒されている様子でした。
講師(助産師)と新米パパとのインタビュー形式でお話をお伺いしました。
・妊娠中の奥様のご様子やどのようなことに気を遣いながら生活をされていましたか?
まず自分自身が月経の体験(生理痛体験)をしました。男性に分からない女性の大変さや辛さを理解したいという思いからです。運動部の顧問として、練習時に励ましの声掛けとして「頑張れ」と言ってしまいますが、部活動時もそれ以外の時も、女性に配慮をすることや考え方を改めようと思うきっかけにもなりました。
また妊婦体験もしました。まず足元が見えず、靴下を履くのも大変でしたし、階段も怖く、座るのも怖い。日常で当たり前にできていたことがすべて大変であるということを感じました。
つわりもあって、食事の時に気持ち悪くなってしまったりする様子もありました。
すべてを理解することは難しいのですが、できるだけ女性・妊婦を理解しようと努めることができました。大変なこともありましたが、妊娠期間中の10か月を良い意味で楽しんで乗り越えました。
・お産は立ち会われましたか?お子さんが生まれた時、どんな気持ちになりましたか?
立ち合いました。生まれた瞬間はまず、自分が気付かないうちに自然と涙が出ていました。なんの涙なのかを後から振り返ると、赤ちゃんの「オギャーオギャー」という泣き声から、生きようとする一生懸命さに感動しました。子供がおなかにいる10か月間、妻がいろんなやりたいことを後回しにしながら、子供最優先ですごく大変な時期を過ごしたことに感謝の気持ちが出てきました。言葉で表せないような複雑な感情が出て、涙したと思っています。
他には、医療現場で助産師さんがとても助けてくださり、親切に最後まで携わってくださり感謝しています。
・育児がスタートし、どんなことが日々大変で、どんなところに喜びや楽しさ、幸せを感じますか?
大変なところは今まで難なくできていた移動がスムーズにいかないことです。ベビーカーでバスや電車を乗る時に、エレベータの場所が分からなかったりして困った事がありました。トイレでおむつを変えようと思った時に、いまだに男性が入れないエリアにおむつ替えスペースがあって、困ったこともありました。また男性が入れる授乳室もまだまだ少なくて、どこでミルクをあげたらよいのか困ってしまうこともありました。日常生活で出かけるときにまだ困るところがあると感じています。
喜びや楽しさ、幸せは、日々の何気ないところにあります。何気ないただの食事でも子供の笑顔が見られたときなどです。寝て起きた時に「呼吸しているのだろうか?生きているんだろうか…」と不安になって子供の様子を見ることもあります。最近つかまり立ちをするようになり、後ろにのけぞって倒れて頭打たないだろうか…と考えたり、それくらい、子供のことは常に心配してしまいます。
子どもは「自分にこんな感情を抱かせてくれるのか…」とか、「自分にこんな思いをさせてくれるのか…」という経験をさせてくれる存在です。無限の愛情をくれます。
この学校保健委員会の続きは
03/18(火)【保健委員会】第6回学校保健委員会「性に関する教室(3年)」③
をご覧ください。
03/18(火)【保健委員会】第6回学校保健委員会「性に関する教室(3年)」①
3月18日(火)進学準備講座1日目の1・2時間目 第6回学校保健委員会「性に関する教室」を開催しました。対象学年は3年生(卒業生)です。講師として、かわぐちレディースクリニック 助産師 白鳥志帆 様 をお招き致ました。今回の学校保健委員会は進学準備講座ということで、附属中学校から全日制高等学校へ進学する準備期間でもあります。そのため、中高連携保健教育の一環として、全日制高等学校の養護教諭も会の運営に携わり、講師紹介や体験活動(導入)を行って頂きました。
卒業したのにもかかわらず、保健委員3年生はこれから残り3年間を共に過ごす仲間のために、会の運営準備や当日の会の進行、会終了後の感想アンケートの回収まで、最後の最後まで気を抜くことなく、附属中保健委員としての最後の仕事を頑張ってくれました。
~全日制高等学校用語教諭より 講師紹介~
・白鳥志帆 様
・2児の母 子育てとお仕事を両立されている。
・小学校3年生ときに命の授業を受けて、助産師になることを決める。
・大阪府看護師専門学校と助産学校を卒業。
・大阪府堺市の総合病院に1年半、大阪府門真市の産婦人科に3年勤務。
・現在、かわぐちレディースクリニック勤務。
・昨年度から附属中学校の「性に関する教室」の講師を務めてくださり、全日制高等学校の性教育講話も行って頂いており、中高連携保健教育に貢献してくださっている。
~生徒保健委員会より 性に関する事前アンケート結果報告~
卒業前に実施した事前調査「性に関するアンケート」の結果を報告します。
・附属中生は恋愛に関して興味関心が高く、恋愛時における男女の心の違いについて知りたいと思う人が多くいました。
・また保健体育の授業で学んだ知識の中で、自分のこととして身近に考えたり、イメージがつきにくかったりしたため、理解しにくかった性感染症や予防についても知りたいと思ってる人もいました。また、将来のために知っておきたいものとして 月経中のケアやサポート方法、月経周期の数え方、PMS(月経前症候群)の対策や治療方法について知りたいという人が多かったです。また妊娠の過程や出産までの期間の母体や赤ちゃんの変化、妊娠出産時のケアやサポート方法について知りたいという人も多かったです。
・附属中生は「特定の相手と親しく交際したいという気持ち」になった際、「一緒に遊びに出かけたり、二人だけでお話をしたりしたい」という気持ちになる人が多くいました。少しまだ恥ずかしさがあるのか、関わり方が難しく感じているためなのか、相手や自分の心を傷つけることを恐れているのか、理由はそれぞれですが、「そばにいて顔を見ているだけでいい」と思う人もいました。一方、「手をつないで歩いてみたい」と積極的な気持ちの人もいました。交際に関しての考え方が多様であるということが分かります。
・附属中生は性に関する情報の入手先は ①学校の授業 ②インターネット(公的機関以外のSNSやコラム等)③友人 と答えた人が多くいました。
今日の学校保健委員会で自分の得ている情報や情報の入手先が適切かどうかを、専門家の正しい知識と経験と照らし合わせながら考える機会にしてもらえると良いと思います。
~全日制高等学校 養護教諭より 体験活動~
性にまつわる自分たちの権利や社会状況や構造を知ったうえで、意思決定をしたり、自分たちの権利保障について意見表明したりして、自他の幸福を実現していくための手助けをすることも性に関する教育の目的でもあります。
性に関する教育は性に関する知識だけに留まらず、望ましい人間関係の形成やライフプランなども含む「在り方生き方」を学び、考える機会です。
〈体験活動〉
みなさんが避難所運営のスタッフだったとします。避難所の物資の発注や配布を担当する職員が全員男性で、男性の上司が「生理用品は一人2個ずつにしましょう」と提案しました。避難所運営における生理用ナプキンの配布方法は次の3つのうちで考えると、どれがいいと思いますか?
①「一人何個ずつ」と一人あたりの数を決めて配る。
②トイレットペーパーやティッシュなどの備品と同じところに置いて欲しい人は職員に一声かけるようにする。
③トイレなどに設置して自由にとれるようにする。
自分の心の中で考えをまとめたり、周りと考えを共有したりする時間を取りました。
しかし、大切なのはここで正解を出すことではありません。月経に関する正しい知識を身に着け、女性やトランスジェンダーの方の尊厳を守るためには何が最善かということを、皆さん一人一人が考えることが大切です。
男性が女性の身体のこと、月経や妊娠出産不妊を理解することが、女性の尊厳を守ることに繋がります。それは家族やパートナーという近しい関係性にとどまらず、避難所の例からもわかるように、社会的な視野においてもです。
この学校保健委員会の続きは
03/18(火)【保健委員会】第6回学校保健委員会「性に関する教室(3年)」②
をご覧ください。
02/05(水)【保健委員会】第5回学校保健委員会「救急法講習会(2年)」③
※この記事は「救急法講習会(2年)」2の続きです。
~生徒の感想~
・今回の学校保健委員会で知識の確認をすると共に救命リーダーとして友達に救命方法を教えることができてよかったです。私は消防局で「普通救命講習Ⅰ」も受講したことはあったのですが、曖昧になっていた部分を正確に思い出すことができました。人の記憶というものは忘れやすいと思うので、これからも定期的に普通救命講習を受けていきたいです。もし人が目の前で倒れていたら率先して救命活動を行いたいです。この会を企画して下さった保健委員のみなさん、川口市消防局の皆様、本当にありがとうございました。
・実際に傷病者に遭遇した場合、慌てたり不安になったりして何をしたら良いのかパニックに陥ってしまうことがあると思います。今回の学校保健委員会はそのような事態が目の前で起きた時、正しい行動を起こせるように実際遭遇しそうなシチュエーションを想定した練習ができたので、とても良い体験だったと思います。またAEDの使い方を習ったことで、いざという時に他の人よりもスムーズ使用し、周りの人に指示をすることも出来るのではないかと思いました。今回身に付けたことは忘れないようにします。
・今回の救急法講習会で、命の重さを改めて感じた。人生で初めて救命体験をした正直な感想としては「疲れた」だった。胸骨圧迫はだんだんと腕が痛くなり、AEDは使用手順を初めて知ったこともありと身体的にも精神的にも疲れがあった。しかし人の命はそれ以上に重く、一筋縄では助けられないということを感じた。助ける知識がないと倒れた人を前に何もできないので、今回の講習会を受けることができてとてもよかった。いざ、救命が必要な状況になったとき、すべてが講習会のとおりにいくとは限らないが、少しでも正確に行動できるように今回学んだことを忘れずに生活していきたい。また自宅に近いAEDの場所を家族内で共有したり、友達との話で少しでも話題に出したりするなど自分以外の人にこの経験を伝えていきたい。
・今回の保健委員会を通して、救命の正しい知識を得ることができた。そして初めて意識の確認〜AEDの流れを体験した。練習と分かっていても、いざ一人でやる順番になると、次の行動を忘れてしまったり、やらなければならないことを飛ばしてしまったりしたことがあった。今回このような機会があってとてもよかったと思う。実際に救助をするときは、いったん頭を整理して冷静になることが大切だと考えた。学校保健委員会後、家族と自宅周辺にあるAEDの場所を確認した。思ったより身の回りにたくさんあったことに驚いた。今回の講習の内容を忘れないようにして、いざというときに迅速かつ冷静に行動できればいいなと思った。
・AEDの使い方は「AEDを開けば書いてあるからわかるだろう。」と思っていたが、このような講習を受けていなければ、いざというときに使うのは難しいと感じた。今後は学んだことを生かし、命を救う行動ができると思う。
・一次救命処置を学んだことを通して、人を救助するにはたくさんの人の協力が必要ということを学ぶことができた。また、救助の連鎖についての理解も深められた。これまで「もし人が倒れたら」など、考えたことがなかったが、今回詳しく何をすればよいのかを反復して学ぶことができたため、人が倒れたときに何か行動を起こせる自信がついた。この救急法講習会を毎年実施して、行動に移せる自信がある人を増やしていくべきだと思った。
~教職員の感想~
・救命リーダーの皆さんは学校保健委員会の1週間前くらいから昼休みに保健室で一次救命処置の流れを確認し、初めて学ぶ同級生に一生懸命スキルを率先して伝授することができていました。とても頼もしく感心しました。救助に携われる人材がどんどん増えることが本当に素晴らしいことだと思います。附属中生は川口市内全域から登校してきているため、救命スキルを身に付けた人が市内広範囲にいるということが素敵なことだと思います。
・生徒たちは一生懸命でした。先行して受講していた救命リーダーたちがいてくれたおかげがあると思います。学年の先生方も一緒に参加していただいて感謝です。
~消防局職員の指導助言・感想~
とても真剣に取り組むことができていました。今後皆さんは救助に携わる人になってください。本日は講習でしたのでAEDを使用したら、パットを外して片付けをしましたが、実際現場でAEDを使用した場合は絶対に剥がさず、電源も入れっぱなしにして、そのまま救急隊員に引き継いでください。もし傷病者が意識を取り戻したとしても、再びレベルがダウン(意識の低下や心停止等)になってしまうケースもあります。再びショックが必要になることもありますので、そのままの状態にし、傷病者の変化に気付けるように声をかけ続けたり、会話をしてあげたりしてください。
本日は90分間の講習会でしたが、川口市消防局では夏に更に内容を充実させた、ジュニア救命士の講習(3時間)をやっています。ぜひチャレンジしたい人はホームページを確認し、応募して消防局に来てください。
~授業前後アンケートの結果~
講習会前後で「人を助ける行動をとる自信の有無」について、アンケートを実施しました。講習会前は41%の人が「自信がある」と答えていましたが、講習会後は92%に増加しました。
~救命入門コース受講証について~
学校保健委員会終了後に、80名生徒全員に「救命入門コース受講証」を1人1人に贈呈しています。ぜひご家庭でも話題に挙げ、学びやスキルを共有してもらえたらと思います。
~救命救急コーナーについて~
現在、保健室の中に救命救急コーナーがあります。今回の講習の復習でぜひご利用ください。去年受講証を取得した3年生の先輩も練習に来ていました。来年受講証を習得予定の1年生でも大歓迎です。学期末(3月末)まで設置予定です。教職員も保護者の皆様もぜひお気軽にお立ち寄りください。
-お礼-
今回は生徒・教職員・講師で実施する学校保健委員会でした。このHPを通してご報告とさせていただきます。今後も実施の様子をこのホームページに掲載しますので、ご覧いただけたらと思います。日頃から学校保健活動のご理解・ご協力ありがとうございます。
02/05(水)【保健委員会】第5回学校保健委員会「救急法講習会(2年)」➁
※この記事は「救急法講習会(2年)」1の続きです
~実技講習(一部抜粋)~ 附属中養護教諭+消防局本部職員より
練習:一次救命処置を講師の後に続いて何度も何度も反復練習をしました。
① 「人が倒れています」
② 「周囲の安全よし」(自分の身・救助者の身が周りの環境を見て安全かを確認する)
③ 「もしもし 大丈夫ですか?」×3 「意識なし」
④ 「誰か助けてください 人が倒れています」
⑤ 「あなたは119番通報をお願いします」「あなたはAEDを持ってきてください」
⑥ 「呼吸の確認」(胸やお腹の動きが見える姿勢になって確認する)
「1・2・3・4・5・6 普段通りの呼吸なし」
⑦ 「胸骨圧迫開始」
「1・2・3・4・5・6・7・8・9・10(×3)」
⑧ 「人工呼吸」(2回息を入れる ※省略可)
⑨ AEDの操作 パットを胸に装着
「離れてください!」
「ショックボタンを押します 離れてください!」(ショックボタンを押す)胸骨圧迫再開
実践:流れを確認できた後、一次救命処置の一連の流れを1人で行いました
学校の帰り道、SKIPシティ前の交差点で60代の男性が胸を押さえて倒れました等、1人1事例(現場や傷病者の状態)を具体的に設定し、自分ならどのように行動するかをイメージしながら実践しました。
緊張感を持ちながら、一生懸命取り組むことができていました。
この学校保健委員会の続きは
02/05(水)【保健委員会】第5回学校保健委員会「救急法講習会(2年)」3
をご覧ください。