保健室より

保健室より

11/12(火)【健康診断】秋の歯科健診を実施しました

 

 附属中学校では毎年秋の歯科健診を2学期(11月8日いい歯の日前後)に実施しています。1学期の春の健診の結果と現在の口腔状態を比較し、必要に応じて個別の保健指導し、受診が必要な際はその場で結果用紙の作成・配布とともに歯科受診を促しています。

 

 

 1人ひとりの歯と口の健康状態にあわせて、学校歯科医と養護教諭で歯鏡、手鏡、歯の模型、歯ぶらし、CO・GOの写真資料を用いて保健指導を行いました。生徒が自身の健康状態を正しく理解することで、受診への意欲向上やブラッシングの質の向上につなげることができています。秋の歯科健診後に早速歯科を予約し、受診を済ませた生徒もいます。

 

 

 

 保健委員はこの秋の歯科健診実施前後に学校全体で取り組む「歯と口の健康に関するプロジェクト」を考えています。一から保健委員の生徒が考え、準備計画をしていますので、お楽しみにおまちください。

 

 

07/02(火)【保健委員会】+ONEおかず・歯みがきプロジェクト

 

 保健委員会主催「+ONEおかず・歯みがきプロジェクト」を6月26日(水)~7月2日(火)の5日間実施しました。専門委員会や臨時委員会で保健委員が企画・準備した取組みです。保健委員が予め実施要項をチラシにまとめ、SHRの時間を使って全校生徒に連絡をしました。プロジェクトの実施期間中は役割分担に沿って、各保健委員が責任をもって仕事をしました。

 

 チラシはこのように挑戦状をモチーフとして、クラスに呼びかけました。

 

 

+ONEおかず・歯みがきプロジェクトの内容

①    昼食で足りていない栄養を補うための一品(+ONEおかず)を準備し、昼食時に食べる。

②    毎日13:00配信されるアンケートを回答し、自分のお昼ごはんの栄養バランスと歯みがきの実施状況を振り返る。

③    保健委員はその日のクラスのアンケート結果を集計・分析し、SHRで取組み状況や改善点、短期目標を掲げクラスでの取組みが活発になるように働きかける。

 

 保健委員は各クラスの取組み状況(お手本となる生徒)の写真を撮って、学校保健委員会等での取組み発表用資料に役立てられるようにしています。

 

  生徒は学食利用、自動販売機利用、お弁当持参の3パターンのいずれかの方法で昼食を摂っています。家庭科で学ぶ6つの食品群のうち、本校の生徒は2・3・4群が不足しているため、それらの食品群を意識できるように取り組むようにしています。

 

↓ 普段のお弁当に+ONEおかずとして、「キウイフルーツ」を持参しています。 

 

 ↓パンに+ONEおかずとして「サラダ」と「キウイフルーツ」を持参しています。

ポイントはサラダにウズラの卵を入れたこと、また、かつお節を持参し、サラダにかけて食べられるようにしていることです。

 

 ↓手軽に簡単に準備することができる+ONEおかず「アーモンドフィッシュ」を持参しています。

 

 

  +ONEおかずプロジェクトの際、学校歯科医の渡辺聡先生にご来校いただいています。歯科診療の昼休みの時間に来校され、生徒の食事の様子を参観し、必要に応じて生徒に声をかけ、個別の保健指導をしてくださっています。

 

 学校歯科医 渡辺聡先生のトレードマークは「オレンジ色の大きな歯ブラシ」です。

 +ONEおかずとしてジュースを持参した生徒に対し、表示されている成分表をみて一緒に確認している様子です。糖分がとても多く、栄養摂取のパフォーマンスが低いことについて、保健指導してくださっています。

 

 歯みがきプロジェクトの時間では、生徒のブラッシングの巡回指導をしてくださっています。必要に応じて個々に声をかけ、保健指導も行っていただいています。

 この取組みの報告や結果発表は第1回学校保健委員会「食育教室」で保健委員が発表する予定です。

全校生徒・保護者・教職員・講師(埼玉大学西尾尚美先生)・埼玉大学の大学院生・学校歯科医(渡辺聡先生)等が参加する予定です。

 

 

 

07/03(水)【中高合同教職員研修】職員救急法講習会

 

 

 7月1日(月)~7月3日(水)の3日間、附属中学校教職員と全日制高校の教職員と合同の職員救急法講習会を行いました。講師は全日制高校養護教諭2名と附属中養護教諭1名の計3名です。一次救命処置(胸骨圧迫やAEDの使用の仕方)の基本的な手順を研修したあと、実際に生徒が倒れた時のことを想定して対応を行う、シミュレーション訓練を行いました。

 

 研修中の様子はこちらです。

 

 

  

 毎年必ずこの時期にこの講習会を開催し、教職員は訓練をしています。実際に人が倒れた所を目の前にした時は、気持ちが慌ててしまい基本的な救命の手順を落ち着いて行うことは難しいです。そのため、実際の現場の対応に近い形で訓練を行っています。傷病者の周りの生徒を遠ざける指示を出したり、救助者の応援を呼んだりする等もシミュレーションしています。

 

 教職員だけでなく、附属中生や高校生も救命の知識と技術を身に付けてもらうために、保健委員の生徒と各部活動の代表者が学ぶ機会(第2回学校保健委員会「救急法講習会」)も1学期末に計画しています。また、附属中生は中学2年時の保健体育で救命救急の技術を学ぶ機会も設けております。

 

 本校敷地が広いため、AEDが複数個所にあります。校内を回る機会がある際は、ぜひどこに設置されているのか確認してみてください。

 

 

 

06/06(木)【保健委員会】1年生家庭科『+ONEおかず』調理実習&『+ONEおかず』ランチ

 

 1年生の各クラスで『+ONEおかず』調理実習を行いました。授業の目的は先日行った学級活動「栄養バランスを考えた食事への第一歩~学食メニューから考えよう~」の学びを生かし、足りない栄養を補うおかず『+ONEおかず』を自分達で作ることです。

 

 今回作ったメニューは「鯖汁」です。この『+ONEおかず』を食べると、6つの食品群の1・2・3・4・6群を摂取することができ、5群穀類・イモ類を準備すればバランスの良い食事を摂ることができます。

 

使用した食材はこちらです。

 

【鯖汁】~材料 4人分~

サバ缶   1缶

大根    1/8・・・いちょう切り

人参    1/2・・・いちょう切り

こんにゃく 1/2・・・手でちぎる

マイタケ  50g・・・裂いて入れる

しめじ   50g・・・裂いて入れる

ごま油   大さじ1

 

醤油     大さじ2

料理酒    大さじ2

塩      小さじ1/2

長ネギ    1/4・・・小口切り

カットわかめ 5g

だしパック  1袋

 

 まずは家庭科教員から調理実習を始めるまでの準備方法・調理工程を学びました。その後班で役割分担を決め、手際よく協力しながら作りました。

 

 

~作り方~

①    鍋にごま油を熱し、人参と大根を入れて炒める。

②    全体に油が回ったら、500ccの水を入れ、だしパックを入れる。

③    ②に鯖缶、マイタケ、しめじ、こんにゃく、調味料(酒・塩・醤油の順番)を入れる。

④    沸騰したらネギとカットわかめを入れ、再沸騰したら味見をする。

⑤    必要に応じて調味料で好みの味に整える。

 

 

 調理後に使用した食材が何群なのかを確認しました。5群を自分で準備できれば完璧です!

 

 1群 サバ

 2群 わかめ、サバの骨

 3群 にんじん、長ネギの緑の部分

 4群 大根、まいたけ、しめじ、長ネギの白色の部分

 6群 ごま油

 

 調理実習後のお昼休みのランチは自分たちで作った『+ONEおかず』と自分で準備した5群をみんなで美味しく完食しました。

 

 

 

~生徒の感想~

・『+ONE調理実習』をやってから、スープジャーに具だくさんのみそ汁など入れて持参するようになった。

・今までご飯は美味しければそれでよいと思っていたが、何の栄養が足りないかを考えて料理をしていけば健康な生活を送っていけると思った。週に2回くらい夜ご飯を作る習慣があるので、余ったおかずを次の日の昼食に『+ONEおかず』として持参したいと思った。

・サバは生臭いと思っていたが、全く生臭くなくておいしく食べることができた。母にもレシピを伝えて、家でも母と作ってみたいと思った。改めて、栄養が偏らないように野菜をしっかり食べることが大切だと感じた。

 

 

昨年度の『+ONEおかず』調理実習は 洋食 SABATOMA SOUP(サバとトマトのスープ)を作りました。今回の『+ONEおかず』は和食です。和・洋・中・・・様々な味付けを楽しんで、ご家庭でもぜひ作ってみてくださいね。昨年度のレシピも紹介します。

 

【SABATOMA SOUP】~材料 4人分~

トマト缶    1缶

サバ缶     1缶

玉ねぎ     1/2個・・・スライス

人参      1/3本・・・いちょう切り

なす      1本・・・半月切り

マイタケ    1/2株・・・裂いて入れる

ほうれん草   1/4束・・・2センチの長さに切る

粉チーズ    お好みの量で

ニンニクチップ お好みの量で

コンソメ    1個

塩・コショウ  少々

サラダ油    大さじ1~2

 

~作り方~

①    鍋にサラダ油を入れ、スライスした玉ねぎとニンニクチップを炒め、透明になったら人参を炒める。その後、なすとマイタケも加えて炒める。

②    トマト缶、サバ缶、水300cc、コンソメを入れ、中火で野菜が柔らかくなるまで煮る。

③    ほうれん草を入れひと煮立ちしたら、塩・コショウで味を整え、器に盛りつける。その後粉チーズを振りかける。

 

06/04(火)【保健委員会】1年生特別活動「食育授業」

 

 学級活動「栄養バランスを考えた食事への第一歩~学食メニューから考えよう~」を1年生の各クラスで実施しまし

た。この授業は附属中学校開校1年目から毎年行っている授業です。過去にこの授業を実施したことのある2・3年

生の先輩保健委員が昼休みや専門委員会の時間を利用し、1年生保健委員に準備・運営方法を伝授しています。

 

 ◎1年生保健委員が主体となって以下のことを行いました。

  ①アンケート調査から集計・分析をし、文字やグラフにまとめる。

  ②健康課題を明確にし、生徒全体で共通理解できるようにスライドにまとめ、授業内で発表する。

  ③授業内でグループワークの運営や発表時間の管理をする。

  ④今後の予定をお知らせする。

 

 保健委員は保健キャラクター「なーす犬」のお面をかぶり、寸劇も交えながら楽しく問題提起をしてくれました。授業を運営している保健委員も、クラスの生徒も微笑みのある楽しい授業が展開されていきました。

 


 附属中学校の生徒が昼食を摂る方法として、弁当持参・学食・自動販売機の3つの方法があります。附属中生は多くの人が学食を利用したことがあることが分かっています。栄養バランスを意識して食事を摂っている人が多い傾向にありますが、全く何も考えず、おなかを満たすことだけを考えている人もいるということも分かっています。

 

 学食の人気メニュー ラーメン・カレーライス・メロンパン・唐揚げ丼 の4つメニューを教材とし、それぞれのメニューから摂取できる栄養についてグループで考えました。

 

 

 その後、足りていない栄養を補うための『+ONEおかず』をGIGAパソコンや家庭科の教科書を使用してグループで考えました。発表をわかりやすく伝えるツール(食材カード)をホワイトボードに貼り、発表準備をしました。

 

 

4つの学食メニューには6つの食品群のうち

  2群:牛乳・乳製品・小魚・海藻  3群:緑黄色野菜  4群:その他の野菜・果物

が不足していることが分かりました。

一昨年度・昨年度に埼玉大学と連携して実施した食物摂取頻度調査の結果によると、

  ①  レチノール(ビタミンA) ②鉄 ③カルシウム ④ビタミンD

が附属中生の90%の人が不足していることが分かっています。グループで『+ONEおかず』を考える際に①~④の栄養についても考えて食材を選ぶことができているグループもありました。

 


~この授業の生徒の感想~

・今までは自動販売機や学食のメニューでおなかいっぱいになればよいと思っていた。今後は栄養バランスを整えやすいお弁当持参を増やし、学食メニューを選ぶときも不足している栄養がなるべくないように選択していきたいと思った。

・親が毎日弁当を作ってくれるから、自分は昼食について考えなくてもよいと思っていた。しかし2群と3群が足りていないと思ったので、3群のトマトやニンジンを入れてもらえるように親にお願いしたり、校内の自動販売機で2群のヨーグルトや牛乳を購入したりして、栄養バランスを整えたいと思った。

・食べるものにはどのような栄養が入っているかを考え、好きなものばかりを選ばないようにしようと思った。どの食材に何の栄養が入っているのかわからないものがあるので、これからの家庭科の授業でしっかり学び、小学校の時に食べていた給食の組み合わせを思い出して意識していきたい。

・自分の昼食は健康的なものだと思っていた。小学校で学んだ三大栄養素ではなく、中学校家庭科で学ぶ6つの食品群で考えると3群と4群が不足していることが分かったので、自分でサラダやフルーツを用意してみることを今日から心がけたいと思う。

  

 次回の家庭科の授業では調理実習を計画しています。この授業の学びを生かした実習です。足りない栄養を補うおかず『+ONEおかず』を自分で作ることができるスキルを学ぶ機会となります。今回の学びを今後の本校での昼食時や日常の食事メニューを選択する際に生かしてもらえたらと思います。

 

 

08/02(水)【保健委員会】中高合同防災学習会

 

 今年度、新たな取組みとして中高合同防災学習会を開催しました。参加者は参加を希望する附属中・全日制高校保健委員と中学校・高校職員です。ミヌマ防災株式会社の2名の職員を講師としてお迎えし、学校にある避難器具(救助袋、避難ハシゴ、消火器)の体験学習を実施しました。

 

 救助袋体験では、2階カフェテリアにある設置している救助袋を使用し、1階まで避難しました。救助袋が垂直に垂れ下がっていますが、中はらせん状になっているためスピードが出ず、安全に避難することができていました。

 

避難ハシゴ体験では、2階ラーニングコモンズにあるハシゴを出して降りていきましたが、頑丈なハシゴのため、こちらも安全に降りることができていました。

 

 消火器体験では、水消火器を使用し、火元に見立てたカラーコーンに向けて放水しました。

 

 緊急時に落ち着いて使用できるように、定期的にこのような体験を行うことが大切だと感じました。

 これらの体験については、三百合祭(中高合同文化祭)で防災ビデオとして会場で流す予定です。文化祭にお越しになった際には、保健委員会の展示会場に足を運んでいただき、当日の様子をご覧いただけたらと思います。