保健室より
01/17(金)【保健室】埼玉大学連携調査「食物摂取頻度調査」結果返却について
2学期にご協力いただき実施しました、埼玉大学との連携調査「食物摂取頻度調査」の結果が返ってきました。調査を提出された方は1月17日(金)に生徒に結果を返却しています。ご家庭で内容をご確認ください。
〇埼玉大学教育学部学校保健学講座 准教授 西尾 尚美 先生
免疫学を専門とされており、医学部での研究を経て、予防医学の観点から栄養学の重要性を認識されました。そのため、管理栄養士の資格も取得され、現在は免疫学と栄養学の両方の点から研究を行っていらっしゃいます。
本校で実施している特別活動「食育授業」のご助言や、学校保健委員会「食育教室」の講師をお引き受けいただいており、本校と連携して3年目を迎えています。
07/18(木)【保健委員会】第1回学校保健委員会「食育教室(全学年)」リンク先はこちら
西尾 尚美先生より
調査に参加頂いた 川口市立高等学校附属中学校 生徒、ご父兄の皆様へ
この度は調査に参加頂きましてありがとうございました。今回お示ししていますエネルギー・栄養摂取量は、生徒さんの成長と発達学に必要と考える重要なものを表示しました。これらの栄養素についてご説明し、生徒さんそれぞれにコメントをつけさせて頂きました。皆さまの今後の健康づくりのご参考にして頂ければ幸いです。
調査結果に基づいて、一人ひとり丁寧にコメントを頂いております。
★栄養指標★
①エネルギー(摂取カロリー)
②たんぱく質・脂質・炭水化物(3大栄養素)
特に糖(炭水化物)は脳のエネルギー源です。受験に向けて、適正量をとるようにしましょう。試験前には緊張で胃腸の活動が低下します。胃を動かさなくても糖を吸収できる口どけの良い甘いものの摂取がお薦めです。
③食物繊維(野菜類摂取の指標)
近年では腸の健康が脳機能に影響することが報告されています。腸が健康であれば、脳機能も向上するといわれていますので、食物繊維をしっかりとって腸を活性化させましょう。
④カルシウム・リン・ビタミン D(骨、筋、神経伝達に重要)
カルシウムは骨だけでなく、神経細胞のシナプスにおける情報伝達にも非常に重要です。ビタミン D はカルシウムの吸収促進に重要なビタミンです。そして、加工食品やインスタント食品に多く含まれるリンの過剰摂取はカルシウム吸収抑制に働きます。この3つのミネラルとビタミンはバランスよく摂取しましょう。
⑤鉄(貧血に影響)
中学生の貧血の原因の多くは鉄の摂取不足と言われています。貧血になると赤血球の数が減り、多くの酸素を運ぶことができなくなります。脳の活動には多くの酸素が必要です。鉄分はしっかり摂取しましょう。
⑥亜鉛(免疫機能に重要)
食品から摂取する亜鉛は体内で多くの役割を持っています。亜鉛欠乏は味覚障害を引き起こすことで有名ですが、免疫機能や細胞増殖、成長にも関係するミネラルです。
⑦レチノール(ビタミン A:視覚に重要)
視覚細胞の構成成分です。受験期は目を酷使しますので、適正量の摂取を心がけましょう。
⑧ビタミン C(疲労、生体ストレス回避に重要)
免疫機能を高め、風邪をひきにくくします。また、抗酸化作用があるので、ストレスによって体内に発生する活性酸素を除去する役割も果たします。ストレスフルな受験期には積極的な摂取をお薦めします。このビタミンについては水溶性のビタミンですので、取りすぎても尿で排出されるので心配ありません。ビタミン C については、健康であれば、ビタミン C 添加のサプリメントや健康食品を利用することにも問題ありません。
⑨n-3 系多価不飽和脂肪酸(DHA,EPA など脳神経に重要)
魚油や種子に含まれる脂質で、脳が正常に働くために必要な栄養素です。認知機能の改善についても科学的な根拠が報告されています。お受験期には積極的な摂取を心がけましょう。
食事バランスガイドにそって結果が示されています。体格に合わせた食品群別摂取目安量(適正量)と自分が摂取できている量(摂取量)を表やグラフで示しています。
身体活動の状況と1日の摂取エネルギーと消費エネルギーの比較を示しています。
成績表についてのご質問は埼玉大学 西尾先生までお願い致します。ご連絡の際は「附属中学校栄養調査について」とお伝え下さい。
今年度の本校の食育に関する取り組みは以上となります。来年度も本校の実態に沿った内容で食育を行ってまいります。引き続き、ご理解・ご協力の程よろしくお願いいたします。
01/14(火)【保健委員会】生徒集会発表 歯科食育プロジェクト表彰
2学期末に行った保健委員会主催「歯科・食育プロジェクト」の振り返り、結果発表、表彰を行いました。
〇取組みの振り返り〇
〔よかった点〕
・食育ポスターを作成して掲示したことで、足りない栄養を補う「+oneおかず」で具体的に何を持参したらよいのかわからないという問題が解決できた。
・スタンプラリー形式で取組みを実施することで、ポイントがたまっていく喜びを感じることができ、やる気をもって取り組む人が多くなった。
〔改善点・課題〕
・食育アンケートをFormsで実施したが、パソコンを開く手間がかかり回答率が低かった→次回に向けて、アンケート内容や実施方法を再検討する。
・スタンプラリーにしたことで、個人として取組みとしての印象が強くなり、クラスでの盛り上がり弱くなった→クラス全体としての実施状況が視覚的にわかるように廊下に掲示物(グラフ)を貼る。
〇結果〇
優勝クラス 2年1組 です。おめでとうございます!!
個人部門は上位10位まで発表し、上位3名を表彰対象としました。
〇表彰〇
優勝クラスへは賞状と歯科トロフィー、我が校の保健キャラクター「なーす犬」のステッカーを授与しました。
個人部門の上位3名へは賞状を授与しました。
今後も保健委員会はアイディアあふれる様々な取組みを主体的に考え、実施します。ご協力よろしくお願いします。
12/04(水)【保健委員会】歯科・食育プロジェクト開催中です③
保健委員会主催「歯科・食育プロジェクト」2週目(12月3日(火)~12月9日(月))開催中です。この取り組みは残すところ4日間となりました。2年生も歯をみがく生徒が増えてきており、最後の最後までポイントUPのために頑張っている様子が見受けられます。
保健室前水道で歯をみがいている様子です。
歯神社でお参りしている様子です。
歯みがき(ブラッシング)方法を養護教諭から学んでいる様子です。
そしてスタンプ(ポイント)をGETしている様子です。
この取り組みの結果発表は3学期(1月中)の生徒集会で行う予定です。
結果発表に向けて保健委員は取り組みの振り返りと集計作業を行い、表彰状やトロフィー等を準備します。
お楽しみに!
11/25(月)【保健委員会】歯科・食育プロジェクト開催中です②
保健委員会主催「歯科・食育プロジェクト」の「食育部門」の取り組みの様子の紹介です。
昼食の様子はこちらです。このプロジェクトを機会に以下のような+ONEおかずを持参する生徒がいました。
果物(4群)のみかん・マスカットを持参している生徒がたくさん見受けられました。
汁物(3・4群)の野菜たっぷりのお味噌汁やスープを持参する生徒も多いです。
足りていない栄養を補う+ONEおかず(2・3・4群)を持参する学食メニュー1食だけでは中学生に必要なカロリーを摂取することが難しいため、このようにサツマイモを持参し5群を補っています。
牛乳を持参したり、わかめの入ったスープを持参したりして2群を補っています。
歯科部門の取り組みと同様、昼食終了後にスタンプシートを保健委員の所までもっていき、達成した条件に応じてスタンプをもらいます。
食育部門も特別ポイント(+αポイント)をもらうシステムもあります。
① 養護教諭に+ONEおかずを持参したのをチェックしてもらえた時 +1P
② 養護教諭に1~5群がそろった食事をチェックしてもらえた時 +1P
歯科・食育プロジェクト期間の前半戦でスタンプシートの表面がスタンプで埋まった生徒が出てきています。現在プロジェクト休止期間中ではありますが、引き続き+ONEおかずと歯みがきを意識出来ている生徒が見受けられます。この調子で後半戦も頑張ってもらいたいと思っています。
11/22(金)【保健委員会】歯科・食育プロジェクト開催中です①
保健委員会主催「歯科・食育プロジェクト」の「歯科部門」の取り組みの様子の紹介です。
歯みがきをしている様子はこちらです。このプロジェクトを機会に昼休みに歯をみがく時間を確保することを意識できる生徒が増えてきています。
歯みがき終了後はスタンプシートを保健委員の所までもっていき、達成した条件に応じてスタンプをもらいます。
プロジェクト中のスタンプは我が校の保健キャラクター「なーす犬」のスタンプもあります!「なーす犬」を押してもらうとき、生徒は嬉しいようで好評です!
スタンプを押す保健委員の担当表はこちらです。
特別ポイント(+αポイント)をもらうシステムもあります。
① 養護教諭に歯をみがいている姿を見てもらえた時 +1P
② 保健室にある「歯神社」(なーす犬神社)を訪問し、歯の巨大模型や歯ブラシ、歯鏡、歯間ブラシ、タフトブラシ、手鏡等を使用してブラッシングのコツを養護教諭から学んだ時 +1P
附属中 歯神社(なーす犬神社)はこちらです。
保健委員はこのプロジェクトがうまくいくことを願っています。
ブラッシングを学んでいる様子がこちらです。
養護教諭からブラッシングのコツを学んでいる様子はこちらです。全日制高校の養護教諭にも協力してもらい、このプロジェクトを行っています。
「一本一本 形が異なる歯」や「歯の間の形」にあわせてブラシをフィットさせてみがくことの大切さについて指導しています。生徒には歯ブラシの持ち方ひとつでいろいろなみがき方ができることを体験してもらっています。また歯ブラシには「つま先 わき かかと」の部位があり、上手に歯ブラシを使いこなすコツも伝えています。
次の記事「11/25(月)【保健委員会】歯科・食育プロジェクト開催中です②」では、「食育部門」の取り組みの様子を紹介します。
11/21(木)【保健委員会】保健委員会主催 歯科・食育プロジェクトについて
保健委員会主催「歯科・食育プロジェクト」が行われています。期間は11月18日(月)~11月22日(金)と12月3日(火)~12月9日(月)です。保健委員の生徒がどうしたらみんなに楽しく参加してもらえるかを考え、生徒の力のみで一から企画、計画、準備を行いました。
保健委員がプロジェクトについて打ち合わせをしている様子です。
~プロジェクトの内容~
1人1枚スタンプシートを配布し、お昼休みに条件を達成するとポイント(スタンプ)がたまるシステムです。お昼休みの歯みがきの習慣づけと栄養バランスが整った昼食を摂ることを意識する機会としています。ポイント獲得数が多いクラスが優勝です。
◎歯科ポイントGETの方法
歯ブラシを持参 +1p
うがいをする +1p
歯みがきをする +1p
◎食育ポイントGETの方法
昼食に足りていない栄養(群)を補う+ONEおかずを持参 +2P
1~5群がそろっている昼食を摂る +1P
※6つの食品群
1群:肉・魚・大豆など〔タンパク質〕
2群:乳製品・海藻類など〔無機質・カルシウム〕
3群:緑黄色野菜〔カロテン〕
4群:淡色野菜・果物など〔ビタミンC〕
5群:穀類・イモなど〔炭水化物〕
6群:油脂類〔脂肪〕
保健委員が作成した「スタンプシート」です。
保健委員が作成した栄養バランスについてまとめた掲示物(ポスター)です。
取り組みの実際の様子は次の記事
「11/22(金)【保健委員会】歯科・食育プロジェクト開催中です①」 をご覧ください。
11/12(火)【健康診断】秋の歯科健診を実施しました
附属中学校では毎年秋の歯科健診を2学期(11月8日いい歯の日前後)に実施しています。1学期の春の健診の結果と現在の口腔状態を比較し、必要に応じて個別の保健指導し、受診が必要な際はその場で結果用紙の作成・配布とともに歯科受診を促しています。
1人ひとりの歯と口の健康状態にあわせて、学校歯科医と養護教諭で歯鏡、手鏡、歯の模型、歯ぶらし、CO・GOの写真資料を用いて保健指導を行いました。生徒が自身の健康状態を正しく理解することで、受診への意欲向上やブラッシングの質の向上につなげることができています。秋の歯科健診後に早速歯科を予約し、受診を済ませた生徒もいます。
保健委員はこの秋の歯科健診実施前後に学校全体で取り組む「歯と口の健康に関するプロジェクト」を考えています。一から保健委員の生徒が考え、準備計画をしていますので、お楽しみにおまちください。
09/09(月)【保健室】おてんとさま 配布しました
07/02(火)【保健委員会】+ONEおかず・歯みがきプロジェクト
保健委員会主催「+ONEおかず・歯みがきプロジェクト」を6月26日(水)~7月2日(火)の5日間実施しました。専門委員会や臨時委員会で保健委員が企画・準備した取組みです。保健委員が予め実施要項をチラシにまとめ、SHRの時間を使って全校生徒に連絡をしました。プロジェクトの実施期間中は役割分担に沿って、各保健委員が責任をもって仕事をしました。
チラシはこのように挑戦状をモチーフとして、クラスに呼びかけました。
+ONEおかず・歯みがきプロジェクトの内容
① 昼食で足りていない栄養を補うための一品(+ONEおかず)を準備し、昼食時に食べる。
② 毎日13:00配信されるアンケートを回答し、自分のお昼ごはんの栄養バランスと歯みがきの実施状況を振り返る。
③ 保健委員はその日のクラスのアンケート結果を集計・分析し、SHRで取組み状況や改善点、短期目標を掲げクラスでの取組みが活発になるように働きかける。
保健委員は各クラスの取組み状況(お手本となる生徒)の写真を撮って、学校保健委員会等での取組み発表用資料に役立てられるようにしています。
生徒は学食利用、自動販売機利用、お弁当持参の3パターンのいずれかの方法で昼食を摂っています。家庭科で学ぶ6つの食品群のうち、本校の生徒は2・3・4群が不足しているため、それらの食品群を意識できるように取り組むようにしています。
↓ 普段のお弁当に+ONEおかずとして、「キウイフルーツ」を持参しています。
↓パンに+ONEおかずとして「サラダ」と「キウイフルーツ」を持参しています。
ポイントはサラダにウズラの卵を入れたこと、また、かつお節を持参し、サラダにかけて食べられるようにしていることです。
↓手軽に簡単に準備することができる+ONEおかず「アーモンドフィッシュ」を持参しています。
+ONEおかずプロジェクトの際、学校歯科医の渡辺聡先生にご来校いただいています。歯科診療の昼休みの時間に来校され、生徒の食事の様子を参観し、必要に応じて生徒に声をかけ、個別の保健指導をしてくださっています。
学校歯科医 渡辺聡先生のトレードマークは「オレンジ色の大きな歯ブラシ」です。
+ONEおかずとしてジュースを持参した生徒に対し、表示されている成分表をみて一緒に確認している様子です。糖分がとても多く、栄養摂取のパフォーマンスが低いことについて、保健指導してくださっています。
歯みがきプロジェクトの時間では、生徒のブラッシングの巡回指導をしてくださっています。必要に応じて個々に声をかけ、保健指導も行っていただいています。
この取組みの報告や結果発表は第1回学校保健委員会「食育教室」で保健委員が発表する予定です。
全校生徒・保護者・教職員・講師(埼玉大学西尾尚美先生)・埼玉大学の大学院生・学校歯科医(渡辺聡先生)等が参加する予定です。
07/03(水)【中高合同教職員研修】職員救急法講習会
7月1日(月)~7月3日(水)の3日間、附属中学校教職員と全日制高校の教職員と合同の職員救急法講習会を行いました。講師は全日制高校養護教諭2名と附属中養護教諭1名の計3名です。一次救命処置(胸骨圧迫やAEDの使用の仕方)の基本的な手順を研修したあと、実際に生徒が倒れた時のことを想定して対応を行う、シミュレーション訓練を行いました。
研修中の様子はこちらです。
毎年必ずこの時期にこの講習会を開催し、教職員は訓練をしています。実際に人が倒れた所を目の前にした時は、気持ちが慌ててしまい基本的な救命の手順を落ち着いて行うことは難しいです。そのため、実際の現場の対応に近い形で訓練を行っています。傷病者の周りの生徒を遠ざける指示を出したり、救助者の応援を呼んだりする等もシミュレーションしています。
教職員だけでなく、附属中生や高校生も救命の知識と技術を身に付けてもらうために、保健委員の生徒と各部活動の代表者が学ぶ機会(第2回学校保健委員会「救急法講習会」)も1学期末に計画しています。また、附属中生は中学2年時の保健体育で救命救急の技術を学ぶ機会も設けております。
本校敷地が広いため、AEDが複数個所にあります。校内を回る機会がある際は、ぜひどこに設置されているのか確認してみてください。