05/29(木)【保健委員会】1年生特別活動「食育授業」を実施しました
毎年この時期に行う恒例授業! 学級活動「栄養バランスを考えた食事への第一歩~スープジャーから考えよう~」を5期生(1年生)も5月26日(月)、27日(火)、29日(木)に各クラスで実施しました。この授業は附属中学校 開校1年目から毎年行っている授業です。過去にこの授業を実施した経験のある2・3年生の先輩保健委員が、今年も1年生も授業を成功させて欲しい という思いから、自主的に1年生の保健委員に準備・運営方法を伝授することで、生徒の力で授業を準備・運営が実現できています。
先輩保健委員から後輩保健委委員に実施方法等を伝授している様子はこちらです。
1年生保健委員が授業運営について 打ち合わせしている様子はこちらです。
◎保健委員が主体となって以下のことを行いました。
①保健委員が作成したアンケート調査を実施し、集計・分析をし、文字やグラフにまとめる。
②健康課題(附属中の昼食事情)を明確にし、伝わるようにスライドにまとめ、授業内で発表する。
③授業内でのワークの進め方の説明や発表時間の管理をする。
④家庭科の調理実習や第1回学校保健委員会「食育教室」等の食に関する指導の今後の予定についてお知らせをする。
保健委員は保健キャラクター「なーす犬」「白なす先輩」のお面をかぶり、寸劇も交えながら楽しく健康課題を発表してくれました。授業を運営している保健委員もクラスの生徒も、微笑みのある楽しい授業が展開されていきました。
今年度も第1回学校保健委員会「食育教室」で講師を引き受けてくださっている 埼玉大学教育学部学校保健学講座 准教授 西尾尚美先生が大学院生の学生さんと共に参観してくださりました。この学級活動の授業内容を把握されたうえで、学校保健委員会の講演内容を考えてくださっています。
まず初めに保健委員が附属中の昼食事情について発表しました。
次に特別活動担当の教職員から「給食の特徴」について説明をしていただきました。
附属中には学校給食がないことから、生徒からは「懐かしい~」「いいなぁ~」という声が多数聞こえてきました。給食は1日に必要や栄養やボリュームの1/3を満たしており、季節ものの食材を使用したり、行事にあったメニューが出てくるなど、食事の変化を楽しむことができ、温かい給食を食べることが小学生の時はできていた ということを振り返りました。
次に養護教諭から、発育測定の結果から見える附属中生の健康課題について説明をしていただきました。
グラフを見て分析し、言語化することが得意な附属中生は、「附属中生は埼玉県平均と比較すると、身長が高い」「身長が埼玉県平均を超えているのにも関わらず、体重が埼玉県平均を超えていないので、やせが多い」等、声にして発言することができていました。また、そこから見えてくる健康課題についても考えることができていました。
次に個人で自分の昼食の写真(予めGIGA端末で撮ったもの)を見ながら、含まれている栄養について考えるワークを行いました。
さらに、グループで個人ワークの内容を共有し、自分の昼食の良い点と課題点について話し合いました。
次に栄養たっぷりのスープジャーメニューとおにぎりメニューを班ごとに考え、発表の準備をしました。
食材カードを使用しながら、発表準備を行いました。
そして、班ごとに以下のことを発表しました。
・班員の不足しがちな栄養について
・スープのタイトル
・スープに入れた食品と栄養の解説
・メニューを考えるに当たり、工夫・意識したところについて
発表したメニューの内容は第1回学校保健委員会「食育教室」でいくつか発表する予定にしています。
その後、授業の締めくくりとして、プリントに振り返りとアンケートに取り組みました。
最初は自分の昼食の内容は改善の必要はないと思っていたが、この授業を受けたことで自身の課題点を見つけ、今後どのように改善したいかを表現することができていました。
授業を行った保健委員は「計画通りにうまくいかないこともあったけれど、おおむね上手く授業をすることができた」と少し課題もありつつも、達成感にあふれている様子でした。
次の家庭科の授業の際に、この学級活動の授業の学びを生かした調理実習「スープジャー・おにぎり調理実習」を行う予定にしています。その様子もこのホームページで後日紹介します。
保健室内にスープジャーとおにぎりに関する本を展示しています。全て本校のラーニングコモンズ(図書館)に置いてある本です。手に取ってみてもらえたらと思います。保健委員はこれから行う予定の食育関連のプロジェクトにこれらの書籍を活用するようです。