学校保健委員会

03/18(火)【保健委員会】第6回学校保健委員会「性に関する教室(3年)」②

 

 

※この記事は「性に関する教室(3年)」① の続きです。

 

 

~講師より ご講演(一部抜粋)~

・性に関することはとてもデリケートなものであり、考えや行動を間違えてしまうと大きな問題になることもある。無知でいることは自分も自分の周りの人もパートナーも簡単に傷つけることに繋がることもあるため、皆さんの頭の中の知識の引き出しを一段増やしていただく機会にしていただければと思う。

・性には様々な考えがある。自分が自認したい性と戸籍上や生物学的性には違いがある人もいる。性の対象相手が必ずとも男女とは限らない。生物学的な性、社会が求める性、性自認、心の性、戸籍上の性、性表現等、性には様々な視点がある。性に関する考え方、捉え方は個人差があり、あなたがあなたらしくいることが大切である。性の多様性を理解し、相手の考えやその方のありのままを尊重することが人とあたたかな関りを持つうえで大切なことである。

 

・ お互いを理解し、関わっていくためには、自分や相手を守るための正しい知識を身につけることが必要である。性的表現のある漫画や動画等は消費者の興味や興奮を掻き立てるために過剰な表現をしているものが非常に多い。現実世界の性的表現や接触を行う時と同じではないこと、作られたものであることを理解し、そのまま行動してしまうと相手を傷つける可能性があることを理解しておく必要がある。

 

 

・個人差がありますが、女性の70-80%が生理痛やPMS(月経前症候群)で症状(頭痛、腹痛、腰痛、倦怠感、貧血、眠気、気分の落ち込み、イライラする感情が沸いてしまう 等)を感じており、特に思春期の女性に多いと言われています。思春期の女性に多い理由としては、まだホルモンバランスが安定していないことや、症状に対しての対処がうまくできないということも原因である。

・ 症状の軽減方法として、①薬を使わない方法→自分の心と身体のリズムを把握し、自分に合った気分転換方法、リラックス方法を知る。健康な女性であれば月経は1ヶ月に一回(28~35日周期)で訪れるが、規則的な周期で来ているか、出血の量はいつもと比べて多くないか、少なくないか、生理痛は前回と比べてどうか等、月経中や月経前の自分の心と身体にじっくり向き合ってみる。②薬を使う方法→痛み止めの処方をすることが一般的な方法。他には漢方治療もある。ホルモンバランスをコントロールし、症状のコントロールをするためにピルを処方することもある。これらの対処方法をする際はメリットとデメリットを把握したうえで利用することが大切である。産婦人科に相談すると良い。

 

 

・もし性感染症になってしまったかも…と思った場合は、治療は医療機関でしかできないため、速やかに医療機関への受診が必要。将来、妊娠に影響する場合もある。感染が心配な場合には、保健所で無料の性感染症検査を受けることができる。パートナーと受診することが必要で、女性は産婦人科、男性は泌尿器科へ受診する。自分自身を守れるのは自分だけ。予期せぬことを避けるためにも自分を守る術を正しく知り、しっかりと自衛をすることが大切。

・望んでいないタイミングで妊娠したかも…と思ったときには、早めに産婦人科を受診する。相談できる窓口として妊娠SOSという窓口もある。妊娠はあなた自身の命に関わることでもあり、あなたを守るために誰でもよいので、信頼できる大人に必ず相談すること。

 

 

・HPVワクチンは子宮頸がんの予防のためのワクチンとして、国も積極的な接種の呼びかけをしている。子宮頸がんを予防することは、将来子宮をなくす女性を減らすことや、将来の妊娠出産のリスクを減らすことに繋がる。子宮頸がんにより手術を受けた女性の妊娠は早産を起こしやすくなる場合がある。また、妊娠中に見つかった場合には積極的ながん治療ができなくなるため、赤ちゃんの命を守るか、自分の命を守るのかという厳しい選択を強いられることもある。男性も関係ない話ではなく、男性も子宮頸がんワクチンを接種することで中咽頭がんや将来のパートナーの子宮頸がん予防につながるため、男女問わず皆さんに知っておいてもらいたい。自分やこれから大事な人ができたときに、その大切な人を守れるように行動してほしいと思う。ワクチンを接種する際はデメリットも把握したうえで、利用することも大切である。

・産婦人科はプライバシー保護をしっかり行っており、診察の順番で呼ぶときも名前で呼ばずに番号で呼ぶようになっている。診察室では、お腹からの超音波検査を行うことができる機械がおいてあったり、その方のお子様やご主人も先生と一緒にお話しできるようにしたり、一緒に赤ちゃんの成長を超音波で見られるようになっている。恥ずかしさや、抵抗感をなくせるように膝にかけれるタオル等も準備し、プライバシーの配慮を心がけている。中高生くらいの人が受診するときは、おなかに超音波を当ててみる検査をすることが多い。

 

 

・子供を持つということは、子供を産んで終わりではない。人を1人育てるということは、時間、手間、お金、体力、周りのたくさんのサポートが必要となる。安心して家族を作り、共に生きていける環境を整えることがとても大切である。

・出産は生き物にとって一番生命の危機がある時と言われている。赤ちゃんのお母さんも命をかけて出産をする。出産をしたお母さんの身体は80歳の方が事故をした時と同じくらいのダメージを受け、産後半年でやっと妊娠前の身体に戻ると言われている。そのくらい大きなダメージがある中で育児がスタートする。そんな大変な仕事をやり遂げて、みなさんも元気にここまで大きく育っているということである。

 

・困ったときには相談先がこのようにたくさんある。あなたの情報があなた以外の人に漏れることは決してない。こういった相談場所は、個人情報保護法という法律の下で仕事を行っており、個人情報を漏洩した場合には罰せられる。安心して相談して欲しい。

 

 

 

~スペシャルゲスト サプライズ登場~

〈新米パパインタビュー〉

 特別ゲストとして新米パパ(8か月の1児の父)をお呼びしました。本校職員(学年主任)の 片山優佑先生です。生徒にはサプライズとして登場していただきました。もう一人サプライズゲストとして、8か月のお子さんも登場していただきました。生徒は驚きと喜びの様子が伺えました。

 お子さんはたくさんの人数がいるなれない会場で不安そうなお顔をされていましたが、パパにだっこされて安心しているためか、泣くことなく終止、お利口さんでした。最後の方はニコニコ笑顔も見られました。会場の参加者は笑顔あふれ、癒されている様子でした

講師(助産師)と新米パパとのインタビュー形式でお話をお伺いしました。

妊娠中の奥様のご様子やどのようなことに気を遣いながら生活をされていましたか?

 まず自分自身が月経の体験(生理痛体験)をしました。男性に分からない女性の大変さや辛さを理解したいという思いからです。運動部の顧問として、練習時に励ましの声掛けとして「頑張れ」と言ってしまいますが、部活動時もそれ以外の時も、女性に配慮をすることや考え方を改めようと思うきっかけにもなりました。

 また妊婦体験もしました。まず足元が見えず、靴下を履くのも大変でしたし、階段も怖く、座るのも怖い。日常で当たり前にできていたことがすべて大変であるということを感じました。

 つわりもあって、食事の時に気持ち悪くなってしまったりする様子もありました。

 すべてを理解することは難しいのですが、できるだけ女性・妊婦を理解しようと努めることができました。大変なこともありましたが、妊娠期間中の10か月を良い意味で楽しんで乗り越えました。

 

お産は立ち会われましたか?お子さんが生まれた時、どんな気持ちになりましたか?

 立ち合いました。生まれた瞬間はまず、自分が気付かないうちに自然と涙が出ていました。なんの涙なのかを後から振り返ると、赤ちゃんの「オギャーオギャー」という泣き声から、生きようとする一生懸命さに感動しました。子供がおなかにいる10か月間、妻がいろんなやりたいことを後回しにしながら、子供最優先ですごく大変な時期を過ごしたことに感謝の気持ちが出てきました。言葉で表せないような複雑な感情が出て、涙したと思っています。

 他には、医療現場で助産師さんがとても助けてくださり、親切に最後まで携わってくださり感謝しています。

 

育児がスタートし、どんなことが日々大変で、どんなところに喜びや楽しさ、幸せを感じますか?

 大変なところは今まで難なくできていた移動がスムーズにいかないことです。ベビーカーでバスや電車を乗る時に、エレベータの場所が分からなかったりして困った事がありました。トイレでおむつを変えようと思った時に、いまだに男性が入れないエリアにおむつ替えスペースがあって、困ったこともありました。また男性が入れる授乳室もまだまだ少なくて、どこでミルクをあげたらよいのか困ってしまうこともありました。日常生活で出かけるときにまだ困るところがあると感じています。

 喜びや楽しさ、幸せは、日々の何気ないところにあります。何気ないただの食事でも子供の笑顔が見られたときなどです。寝て起きた時に「呼吸しているのだろうか?生きているんだろうか…」と不安になって子供の様子を見ることもあります。最近つかまり立ちをするようになり、後ろにのけぞって倒れて頭打たないだろうか…と考えたり、それくらい、子供のことは常に心配してしまいます。

 子どもは「自分にこんな感情を抱かせてくれるのか…」とか、「自分にこんな思いをさせてくれるのか…」という経験をさせてくれる存在です。無限の愛情をくれます。

 

 

 

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