学校保健委員会

01/19(月)【保健委員会】第5回学校保健委員会「救急法講習会」(2年生)

  令和8年1月19日(月)、4・5時間目の保健体育の授業内において、第5回学校保健委員会「救急法講習会」を開催しました。対象は中学2年生です。本講習会は、本校1期生の時から毎年継続して実施している取組であり、命の大切さを学ぶとともに、一次救命処置に必要な知識と技能を身に付けることを目的としています。

 講習会開始前に、「Q.あなたは目の前で人が倒れた時、助ける行動をとることができますか?」と尋ね、手を挙げてもらったところ、写真のような状況でした↓

 当日は、附属中学校養護教諭(応急手当普及員)が講師を務め、指導補助として川口市消防局本部の職員4名にご来校いただきました。生徒・教職員・消防局職員が一体となり、人の命を守る行動について改めて考える大変貴重な時間となりました。

  昨年度(2期生)の取り組みは以下のリンク先からご覧ください↓

https://kawaguchicity-jh.ed.jp/blogs/blog_entries/view/134/21b827b07e3f28606180b64042826282?frame_id=279

  また、事前準備には2年生の生徒保健委員および附属中救命リーダー(13名)が主体的に関わり、当日は指導補助要員として活躍しました(※黄色のビブスを着ている生徒が救命リーダーです)。生徒が「教わる側」だけでなく「教える側」「支える側」として参加することで、学びがより深まる学校保健委員会となりました。

 

 救命リーダー養成講習(第2回学校保健委員会「中高合同救急法講習会」)の取り組みは以下のリンク先からご覧ください↓

https://kawaguchicity-jh.ed.jp/blogs/blog_entries/view/134/c7516941ecde09874723ad584caa1204?frame_id=279

  なお、本校では本講習を通して、全校生徒が川口市消防局本部発行の「救命入門コース受講証」を取得しています。今後も、いざという時に行動できる力を育む取組を大切にしていきます。  

 ~アップデートした内容と救急救命リーダーの活躍の様子~

・救命リーダーがが胸骨圧迫のデモンストレーションを養護教諭と共に実施:質の良い胸骨圧迫をするためには、正しい姿勢をキープすることが大切です。養護教諭の口頭による説明と救命リーダーの正しい姿勢を実演することで、わかりやすく他の生徒に理解してもらうことができます。

附属中救命リーダーが胸骨圧迫の正しい姿勢のお手本を見せました↓

・AEDテントの使用の目的と設置場所の確認:傷病者のプライバシーを配慮することが目的で使用します。本校は校舎内にAEDが設置されている場所全てにAEDテントを設置しています(本校6ヶ所、第二校地1ヶ所)。テントがない場合はタオルや自分の衣服を使用してプライバシーの配慮をすることが大切です。

・胸骨圧迫を続けながらAEDを装着する訓練:胸骨圧迫は絶え間なく、AEDを張る作業の間も行うことが大切です。一人の生徒が胸骨圧迫を続け、もう一人の生徒がAEDを装着する訓練を行いました。

 

・胸骨圧迫リレーの実施:胸骨圧迫を強く・早く・絶え間なく、質の良いものにするために、次の人と交代するタイミングを声を掛け合って、間をあけずに次の人に交代する練習です。

 附属中救命リーダーが胸骨圧迫リレーのお手本を見せました↓

 ~生徒の感想~

・今回は胸骨圧迫とAEDについて学びました。私はこれまで、「命を救うにはたくさんの人の協力が必要」という話を聞いて、本当なのかなと思っていました。しかし実際に学んでみると、119番通報をする人、AEDを持ってくる人、胸骨圧迫をする人など、それぞれに役割があり、全員が機能して初めて命を救えるのだと分かりました。そのことから、命の大切さを改めて感じました。また、AEDを使って電気を流せばそれだけで助かるのではなく、AEDを使用した後も、すぐに胸骨圧迫を続けることが重要だと知り、とても印象に残りました。今後、もし倒れている人を見かけたら、今回学んだことを生かして、命を助ける行動をしたいと思います。

 

・僕は最初、心肺蘇生は簡単にできるものだと思っていました。しかし、この体験を通して、1つの命を救うためには多くの人の協力が必要で、とても大変なことなのだと分かりました。僕もAEDの設置場所をもう一度確認し、命を大切にして生活していきたいと思いました。

・授業前は、やり方が分かるような分からないような、あいまいな状態でした。しかし授業を受けて、これまでぼんやりしていた部分がはっきりし、自信を持てるようになりました。胸骨圧迫のコツや注意点など、新しい発見が多くあり、とても有意義な時間でした。実際に行うとなると怖さはありますが、何をすればよいか分かっているのと分かっていないのとでは、行動に移す勇気が大きく違うと思います。今回学んだことを復習し、もしもの時に備えていきたいです。また、今まで自分がAEDを意識せずに生活していたことにも気づきました。これからは、AEDの設置場所に注意して見るようにしたいです。

 

・AEDに初めて触りましたが、思っていたより操作が簡単で、中学生でも十分に使えると感じました。もしAEDを使う場面に居合わせたときは、パニックにならず、周りの人と協力しながら、自分にできることをしっかり行いたいと思いました。

 

・これまで救命は専門家が行うものだと思っていましたが、自分にもできることがあり、それが命を救う上で大切になる場合があると分かりました。今日学んだことを忘れず、もしものときに少しでも力になれるようにしたいです。

 

・これまで、目の前で人が倒れる場面を想像したことがなく、自分には人を助けることはできないと思っていました。しかし、今回の学校保健委員会で、どのように行動すればよいのかを具体的に学ぶことができました。そのため、1分でも早く救える命を守りたいという気持ちに変わりました。

 

・救急法講習会は初めてでしたが、少子高齢化が進むこれからの社会では、とても必要な学びだと思いました。胸骨圧迫までの流れや、AEDの正しい使い方を知ることができ、有意義な時間でした。実習中、先生から「胸骨圧迫のリズムが少し速いかも」と言われたことが印象に残っています。自分では適切だと思っていても、焦りや緊張で無意識に速くなってしまうことがあると分かりました。実際の場面でも、落ち着いて対応することが大切だと感じました。

 

・これまでは、「とりあえず大人を呼ぶこと」が中学生にできる最善の行動だと思っていました。しかし、さいたま市の中学生が一般人を助けた救助事例の話を聞いて、またこの講習を通して、運動部で培った機敏な動きができる中学生こそ、早い救助につながる場合があると気づきました。また、AEDは胸骨圧迫の代わりではなく、心臓の痙攣を取り除く「除細動」を行うものだと正しく理解できました。体が濡れている場合など、状況によって対応が変わることも学びました。自分は水泳をしているので、心停止や体調急変の場面に出会う可能性が高いと思います。そのような時には、「自分がやります」と率先して行動し、今日学んだことを人命救助に生かしたいです。

 

・授業前は、人を助ける自信がなく、慌てて逃げてしまったかもしれません。しかし学校保健委員会を通して、技術だけでなく、「自分にもできる」という自信を持つことができました。今日学んだことを忘れず、定期的に振り返り、将来にわたって人を助けられる力を身につけたいです。

 

・一人で胸骨圧迫を続けると、救急車が来るまでの時間がとても長く感じ、体力的にもきついと分かりました。翌日筋肉痛になりました。周りの人を呼び、交代しながら質の良い胸骨圧迫を行うことが大切だと思いました。

 

~授業前・授業後のアンケート結果~

 「Q.あなたは目の前で人が倒れた時、助ける行動をとることができますか?」

上記結果から、「ほとんどの生徒が救助する自信がついた」という結果となりました。

授業後の2%の生徒が「いいえ」と答えていますが、理由を尋ねたところ、

「講習でできた気になってもいざ目の前で人が倒れたら、頭が真っ白になってしまって動けないかなと思ってしまった。日ごろからAEDの位置を見ておいたり、部活中に急病人が出た時には、どう救助をするか、消防隊員が来た時の経路をどうするべきなのかを先に考えておくことが大切だと思った。緊急時にも対応できるようにしたい。」とのことでした。 

予め緊急時に備えて確認したり、救助方法を考えておくおく行動が、すでに立派な救助の一つになっていると思います。

 ~川口市消防局本部の職員からの指導講評

 今回初めて救命講習を受ける人が半数以上の中、真剣に一生懸命受講している様子が素晴らしかったです。今日の帰り道に救命が必要な人(傷病者)に出会うことになったとしても、皆さんなら、すぐに学んだことを活かしてくれると思います。意識の確認、呼吸の確認、心肺蘇生、AEDを使用する等、周りに助けて実践できるようになって欲しいです。今回は90分間の「救命入門コース」を受講してくれましたが、消防局本部では夏休みの期間中に「ジュニアドクター」という、時間をしっかりかけて、深く学ぶコースを受講することができます。定期的に今日学んだことを思い返すことや、再度学ぶことは大切です。ぜひ申し込んで、積極的に学びに来てほしいと思います。

 

~まとめ~

 今回の学校保健委員会を通して、生徒たちは、胸骨圧迫やAEDの正しい知識と具体的な手順を理解するだけでなく、命を救う行動は一人ではなく、周囲と協力して行うものであるという認識を深めることができました。また、「自分にはできない」「専門家に任せるもの」というこれまでの意識が、「自分にもできる役割がある」「自分が行動することで救える命がある」という主体的な意識へと変化していることがうかがえます。

 さらに、実技体験を通して、落ち着いて行動することの大切さや、事前に知識を持っていることが行動への勇気につながることを実感しており、AEDの設置場所に関心を持つなど、日常生活の中で命を守る視点を持つ姿勢も育まれたと思います。

 これらのことから、本取組は、生徒の知識・技能の習得にとどまらず、命を大切にし、いざという時に行動しようとする態度の育成につながる、意義ある学習となったと思います。

 

 今後も学校保健委員会実施と学校保健教育全般の取り組みについて、引き続きのご理解とご協力の程、宜しくお願いします。