10/23(金)【保健委員会】第3回学校保健委員会「心の健康教室」 (1年生)
10月23日(金)第3回学校保健委員会として「心の健康教室」を実施しました。
今回の学校保健委員会も前期保健委員が企画・準備を行い、運営しました。
今年は東京成徳大学 応用心理学部 教授 本多麻子様をお招きし、「自分を大切にする力・回復する力・人とつながる力」をテーマとしてご講演いただきました。
生徒の心と体の不調を防ぎ、安心して学校生活を送るために「心の健康教室」を1年生の2学期に実施しています。
この学校保健委員会は学級活動の一環として行われ、中学校1年生の保健体育の「保健」で心の健康について学ぶ時期と連動させることで、教科を横断した学びの機会となるようにしています。
🍆講演🍆
●はじめに
心理学は「行動の科学」と言われています。
心理学では、人間の心理と行動のメカニズムを理解し、
ウェルビーイング(健康・幸せ)と パフォーマンス向上(勉強・スポーツ・仕事・楽器など)につなげていきます。
●心の調子には波がある
5人に1人は精神的不調を経験しているそうです。
気分の落ち込み・活力を感じない・自分を責める・消えてしまいたいと思うことが2週間続くと注意です!
ストレスが在ってはいけない!と思うかもしれません。
しかし、必ずしも悪いものではなく、ストレスは人を成長させることもあります。
●心と体を整える
ストレスとうまく付き合うために、
リラックス・考え方の切り替え・人とのつながり・適度に体を動かす・自分に優しく・十分な睡眠
これらを大切にして、心と体を整えましょう。
●セルフ・コンパッション
「セルフ・コンパッション」とは、「自分に優しくすること」です。
附属中生の事前アンケートより、セルフ・コンパッションが高いとストレス反応が低いというエビデンスありました!
【3つの要素】
(1)自分へのやさしく・・・自分を責めない。否定しない。傷ついた他者に優しく接するように自分をいたわる。
(2)共通の人間性・・・うまくいかないことは誰にでも起こる。
(3)マインドフルネス・・・自分の気持ちに気づき、ありのままの自分を受けとめる。
これら要素をふまえ、ストレスを少なくしていきましょう!
●レジリエンス
「レジリエンス」とは、「苦しさから立ち直り、回復する力」です。
附属中生の事前アンケートより、レジリエンスが高いとストレス反応が低いというエビデンスありました!
【レジリエンスを高めるポイント】
(1)人とのつながりを大切に
・アサーション:自己開示・自己主張をする
・援助要請:一人で抱えると悪循環のため、SOSを出す
・傾聴:話を聴くときは、うなづき・相づち・相手の気持ちを受けとめる・価値判断をしない・相手の気持ちに寄り添うこと。
(2)自分の気持ちを表現する
(3)小さな成功や体験を積み重ねる
(4)前向きな考え方を意識
これらの4つのポイントをおさえ、ストレスにうまく対処していきましょう!
●自分を守る4つの力
①気づく:心と身体の変化を知る
➁自分を大切にする:自分を責めすぎない
③回復する:休みながら、しなやかに立ち直る
④つながる:気持ちを伝え、話を聴き、頼る勇気をもつ
自分を大切にすることも、助けを求めることも、心を守る大切な力です。
これらの力を身につけていきましょう。
🍆体験活動🍆
以下の内容について、考え意見交換をしました。
①うまくいかなかったとき思いやりのある言葉を自分に声かけしよう。
②相手の気持ちを受け止めながら聴き、自分の気持ちを伝えよう。
③困ったときに誰にどのような言葉で相談するかSOSを出してみよう。
もしものときに困らないように備えておくことが大切です。
🍆感想🍆
【生徒の声①】
ポジティブに考えて生活することが大切と思っていましたが、落ち込んでも良く、その後に回復していくことが大切とわかりました。心の健康を守ることは、自分を甘やかすことではなく、より良く生活する上で大切なことだと感じました。
【生徒の声②】
附属中で生活して、勉強や部活動でストレスを感じることがあるため、セルフコンパッションをしていくことが大切と思いました。悩みを一人で抱え込まず、自分に優しくしたり、親しい友人に相談にのってもらうことで、生活のパフォーマンスを上げていきたいです。
【生徒の声③】
失敗は誰にでもあることだし、落ち込むかもしれない。けれど、そこから前を向いて改善していく。次に生かしていく。そんな前向きな姿勢が大切だと思う。これからの生活で失敗することがたくさんあると思う。でも、落ち込むときは落ち込む、でもそこから落ち込んだままではなく「じゃあ次はこうしよう」というように、失敗を次の成功に繋げていけるように頑張りたい。
【生徒の声④】
両親や友達、先生に無駄な心配をかけてしまうのではないだろうかという不安でSOSを出すことができず、一人で抱え込んでしまうことがありました。ですが、自分の思いなどを相手に伝えることがとても大事ということが分かりました。SOSを出すことは悪いことではない、恥ずかしいことでもない、自分の思いを伝える大切なことだと分かりました。
【生徒の声⑤】
ご講演を聞いて、心の健康とは体の健康と強く結びついているということを実感した。そして、自分と相手の心の健康を保つためにはお互いの話をよく聞きあい、自分の思いをため込まないということが大切だと学んだ。今までは、心の健康は自分で保つものであり、自分自身がネガティブになりすぎないなどの工夫をすることが大切だと思っていたが、今回のご講演を聞いて、自分の心の健康も相手にも助けてもらうこともできるし、相手の心の健康を保つことを自分も助けることが出来ると分かったので、これからは、相手の話をよく聞き、その状況に応じて自分ができる最善の方法で相手の心を軽くしてあげることが出来ればいいなと思う。
【教員の声】
附属中生の生活は忙しく、ストレスを感じることがあるかもしれないですが、それは悪いものだけでなく、様々な挑戦や成長へのきっかけになると思いました。同じ状況でも考え方で心は変わるため、辛いことがあっても物事の考え方を大切にしていきたいと思いました。
🍆指導・講評🍆
学年主任 高橋先生
今回の公演では附属中生にとって大切な話をいただきました。人間関係や学習などで悩みがあるときは、教員や保護者、相談員など周りの大人にSOSを出すことがとても大切です。SOSを出せば、人を救けることができます。
附属中生は一人一人が素晴らしい素質をもっています。改め自信をもって、自尊感情につなげて生活してほしいです。
🍆最後に🍆
生徒の心の健康を保持増進したりするためには、学校だけでなく、家庭での見守りや声掛けが大変重要です。今回のこの記事をきっかけに、ご家庭でも会話の話題にしていただき、情報共有をしていただければ幸いです。今後も学校と保護者が連携し、生徒の健やかな成長を支えていけるよう、ご理解とご協力をお願いいたします。