03/18(水)【保健委員会】第6回学校保健委員会「性に関する教室」(3年生)
3月18日(水)に進学準備講座の一環として、丸山記念総合病院の助産師である白鳥志帆 様を講師にお迎えし、第6回学校保健委員会「性に関する教室」を中学校3年生対象に実施しました。思春期の生徒にとって大切なテーマである「性」について、身体の仕組みだけでなく、「知って、考えよう。自分や相手を大切にするということ」というテーマで、具体的で分かりやすい講演をしていただきました。保健委員による発表、附属中養護教諭による体験活動、そして助産師による講演の三部構成で行い、生徒が主体的に学びを深める機会となりました。
全日制養護教諭による講師紹介及び今回の学校保健委員会の特徴について
現在、丸山記念総合病院にお勤めの助産師 白鳥志帆 様は、6歳長女、2歳次女の二児のお母さんで、仕事と家庭を両立されている、働くお母さんです。小学校3年生ときに命の授業を受けて、助産師になることを決めて夢を実現されています。
(↓ 講師 助産師 白鳥志帆 様)
この学校保健委員会は、中高連携保健教育の一環として実施しています。附属中学校と全日制高校で同じ日に同じ講師をお招きし、中学3年生と高校2年生を対象に、発達段階に応じた内容で講演をしていただいています。
講演内容は、中学校と高校の養護教諭、そして講師が連携して検討し、生徒の実態に合わせた学びとなるようにしています。また、中学生と高校生が同じタイミングで同じテーマについて学ぶことで、一貫した視点から「性」や「健康」について考える機会となっています。
このような取組により、中学校での学びが高校進学後にもつながり、継続的に理解を深めていくことができます。今後も本校では、中高の連携を生かしながら、生徒が主体的に健康について考える機会を設けていきます。
保健委員による発表 ~自分たちの実態から見える課題~
保健委員の生徒が、事前に実施したアンケート調査の結果を発表しました。テーマは「性に関する情報をどこから得ているか」です。
発表からは、生徒たちがインターネットやSNS、友人との会話など、日常生活の中で多くの情報に触れている現状が明らかになりました。その一方で、それらの情報が必ずしも正確とは限らず、「知っているつもりでも理解が十分ではないのではないか」という課題についても、自分たちの言葉で伝えられました。
保健委員が主体となって調査・発表を行ったことで、参加した生徒にとっても身近な問題として捉えるきっかけとなりました。
附属中養護教諭による体験活動 ~多様な立場を想像し、考える~
養護教諭による体験活動が行われました。この活動では、ある事例をもとに、その背景にあるさまざまな事情や気持ちを想像することから始まりました。生徒たちは、目に見える事実だけでなく、その人の置かれた状況や不安な気持ちに目を向けることの大切さについて考えました。
また、「包括的性教育」の考え方を紹介し、性に関する学びは知識だけでなく、人間関係や権利、健康、安全など幅広い視点から捉える必要があることを伝えました。
さらに、避難所での物資配布を題材としたワークでは、生理用品の配布方法について考えました。もし十分な知識がないまま対応してしまうと、必要な量が不足したり、受け取りにくい状況を生んでしまったりする可能性があることに気づくことができる体験となりました。特に、運営側に男性が多い場合には、女性の実情が十分に理解されず、配慮が行き届かない場面が生じることも考えられます。
生徒たちは、生理について正しく理解することは女性だけの問題ではなく、社会全体で支え合うために必要なことであると実感することができました。また、生理には個人差があり、一人ひとり必要な対応が異なることを踏まえ、相手の立場を想像しながら思いやりをもって行動することの大切さについても理解を深めました。今回は女性のことを中心に考えるワークを行いましたが、女性も男性のことを正しく理解することが大切であることも学びました。
助産師による講演 ~正しい知識と自分を守る力~
講演では、思春期の心と体の変化、妊娠や避妊、性感染症、HPVワクチン、生理と体調管理などについて、専門的な立場から分かりやすく説明がありました。
思春期には、身体だけでなく心にも大きな変化が起こること、またその感じ方や考え方には個人差があることが伝えられました。妊娠や避妊については、正しい知識を持ち、パートナーに任せっきりにするのではなく、自分自身で考え選択することの重要性が強調されました。性感染症の予防やHPVワクチンの意義についても触れられ、自分と相手の健康を守るための行動について理解を深めました。
さらに、人との関わりにおいては「同意」の大切さが取り上げられ、お互いの気持ちを伝え合い、尊重し合う関係づくりの重要性について学びました。
生徒の感想
● 普段なかなか触れにくい話題なので、この機会に学ぶことができてよかったです。生理の知識について自分は理解が浅かったことに気づきました。正しい知識をもとに、自分の身を守りながら、相手との関わり方も大切にしていきたいと思いました。
● 保健体育の復習のようなものだと思い、あまり前向きに参加していませんでしたが、実際には知らないことばかりで、とても学びが多かったです。現役の助産師さんの話を聞くことができ、貴重で楽しい時間でした。
● インターネットの情報には誤りもあるため、信頼できる方から正しい情報を得ることができ、とても貴重な機会でした。無知でいることで後悔しないように、自分も周りの人も大切にできるようにしていきたいと思いました。
● 男子である自分は、生理のことなどよくわからない部分が多かったですが、知ろうとすることはできると感じました。これからは無知のままでいるのではなく、相手のことを理解しようとする姿勢を大切にしたいです。
● 保健委員のアンケート発表から、付き合った後にしたいことは人それぞれで個人差があることがよく分かりました。自分の気持ちだけでなく、パートナーと対等な関係でいることの大切さを学びました。
● これから恋愛について考えることが増えてくる年代になる中で、「同意を得ること」や「責任をもつこと」の大切さを学びました。今回の内容を思い出しながら、相手の気持ちを考え、適切に行動していきたいと思いました。
終わりに
今回の学校保健委員会では、生徒自身の実態を出発点とし、体験的な学びを経て専門的な知識へとつなげることで、理解をより深めることができました。正しい知識を身につけることの大切さとともに、自分自身の体や心を大切にすること、そして相手を思いやり尊重することの重要性について考えることができました。
今後も本校では、生徒が主体的に考え、自分自身と周囲の人を大切にできる力を育んでいけるよう、保健教育の充実に努めてまいります。今後も皆様のご理解とご協力の程、宜しくお願い致します。