広報委員の作成記事

05/23(金)【広報委員会】4期生 理科「マグネシウムの酸化還元反応」

みなさん、こんにちは!

前回、酸化銅と木炭で銅と二酸化炭素にする実験を行いました。

この時、酸化銅(CuO)を銅(Cu)にする還元(物質から酸素を奪い取る反応)と、木炭(C)を二酸化炭素(CO₂)にする酸化(物質が酸素と結合する反応)が同時に起こっており、このことを「酸化還元反応」といいます。

では、木炭(C)の部分は他の物質ではだめなのでしょうか?

実は、木炭(C)の代わりに、水素(H₂)やマグネシウム(Mg)を使うことでも酸化還元反応が起こります。

特に、マグネシウムは酸素と結合しやすい物質なので、今回はマグネシウムを使って実験を行いました。

 

↑バーナーで加熱している物質がマグネシウム、瓶の中に入っている気体が二酸化炭素です。

 

マグネシウムは燃える(燃焼する)と、このように強い光を出します。不思議ですね!

ここで、このマグネシウムを、二酸化炭素がつまった瓶の中にいれてみます!普通の物質なら、周りに酸素がないと、火は消えるはずですが・・・

 

このように、燃えているマグネシウムを二酸化炭素しかない場所に入れても、まだまだ燃え続けています。

 

加熱していくと、瓶の中が白くなっていきました。

 

↑蓋をとってみると白い粉末がついていました!

実は、この白いもやのようなものは、「酸化マグネシウム」なのです。

化学式で表すと、「2Mg+CO₂→2MgO+C」となります。

 

↑塩酸を入れると、酸化マグネシウムは塩化マグネシウム(MgCl₂)になります(MgO+2HCl→MgCl₂+H₂O)。

底には黒い物体(炭素)が残っています。

中学二年生になると、附属中では、このような実験をたくさん行います。

興味がある方は、ぜひ附属中を目指してみてはいかがでしょうか?